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Author:りかこ
月沢李歌子 翻訳家です





























































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「負傷者16人-SIXTEEN WOUNDED-」(2回目)

(ネタバレ含みます)

「負傷者16人」2回目の観劇。
1回目のときよりも、セリフのテンポが良くなった気がする。1回目はまだ初日の次の日で、感情のこもりすぎなのか、セリフが詰まってしまって、間が長すぎるときがあった。
ハンスとマフムードの2人の場面はとてもとても長いので、緩急のコントロールが大切に思う。

さて、2回目は1回目よりも、よりはっきりと見えてくるものがあった。
とくに今回はハンスの苦悩により気持ちを重ねて観ることができた。

ユダヤ人ハンスはドイツ人に協力することによって、強制収容所を生き抜いた。そのことはハンスを苦しめる。恥と苦しみのあまり、彼は両親が生きて戻ってこないことを祈った。そして、逃げて、盗みにはいったパン屋の主人に助けられ、息子のように育ててもらったのである。亡くなった主人から譲り受けたパン屋を、ハンスは外の世界から必死に守っている。ところが、マフムードが目の前に現れた。ハンスは、マフムードが主人から受けた恩を返すべき相手だと直感する。マフムードを助けたことで、彼の世界に現実が持ち込まれてしまった。

ところが、それは、マフムードが持ち込んだのではなく、ノラ(マフムードの恋人)が言うように「ずっとここにあった」ものなのである。そして、なにが正しいか、なにが間違っているかは、マフムードの子を身ごもったノラのおなかのなかで、ごたまぜになって分けられなくなってしまったのだ。

前回観劇したときに、最後の場面で「10人が死亡し、16人が負傷しています」というニュースを聞いたとき、ああ、だからタイトルが「負傷者16人」なのね、と納得した。
しかし、きょうは思った。「あれ、10人の死亡者のことは?」

16人負傷よりも10人死亡のほうが重大事ではないのだろうか。それなのに、なぜこのタイトルなのだろう。
生き残った人のほうがつらいから? いや、そんな理由のはずはない。
負傷して生き残った人がテロリストになる? いや、死亡者の周囲の人の嘆きと憎しみだって大きいはずだ。

なぜ、タイトルが「負傷者16人」なのだろう?

原作者のエリアム・クライエムは、やはりそれを訊かれて、直接答えずに「観ればわかる」と言ったようである。

残念ながら、わたしは観てもわからなかった。

それでも、自分なりになんとか答えをだしたかった。数時間悩み続け、そして思った。
原文の最後が「10 killed (あるいはdead) and sixteen wounded」だったら? 
そして、タイトルは「Sixteen Wounded」である。
そうか。音楽で言えば、ダカーポ、つまり「はじめに戻る」だ。

この物語は繰り返す。

そのやるせなさと悲しみと怒りが、このタイトルにこめられているのに違いない。

(原文が違えば、この解釈は大ハズレですけれどね)

神代植物園

バラはまだ咲いていませんでしたが、牡丹が見事でした。

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それと、温室では初めてみる花がありました!

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メディニラマグニフィカ(ノボタン科)フィリピン原産

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ベゴニア シルバージュエル (シュウカイドウ科)

天気も良く、人出多し。
木の下のテーブルで、サンドイッチとお茶を食べながらのんびりと過ごしました。



渋谷シティラウンジのハンバーガー

渋谷シティラウンジのハンバーガーです。

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ボリュームたっぷりで旨い!

お店は渋谷ロフトの2Fにあります。喫煙スペースが結構広くて、禁煙スペースはすぐにいっぱいになってしまいます。
それがちょっと残念かな~。


Love Never Dies

Love Never Dies」を観ました!

舞台はパリのオペラ座から、アメリカのコニーアイランドへ。物語はゴシックロマンからメロドラマへ、と変わりましたが、なかなか良かったです!

本編の最後で、ファントムに心を残しながらも、ラウルとともに去ったクリスティーヌ。しかし、どうやら、その後、隠れ家にファントムを訪ね、一夜をともに過ごしたらしい。
クリスティーヌは永遠の愛を誓おうと思っていたのに、朝になったらファントムは消えていた。そして、オペラ座が火事になり、ファントムは死んでしまった……。

クリスティーヌはそう思い込んでいたのですが、実は、彼はマダム・ジリーとその娘メグとともにアメリカに渡って、成功を収めていたのですね。
そして、ふたたびクリスティーヌの前に現れ、「一度だけでいいから自分の曲を歌ってくれ」と言うのです。
「なんて自分勝手な!」とクリスティーヌは怒りますが、まあ、「愛は永遠」というわけです。(←さくっとまるめてみました)



アンドリュー・ロイド=ウェバー 
ラヴ・ネヴァー・ダイズ
[Blu-ray]


これはもうALW卿がサラ・ブライトマンに捧げた作品に違いない、とわたしは決めつけております。
曲はどれもやはりいい! 
今回は、本編にはなかったボーイソプラノが含まれているのもいいですね。
本編とは異なり、ひねりも紆余曲折もあまりなく、時間的にもそんなに長くありません。
それでも、最後は思わず泣かされました。

しかし、クリスティーヌがすべての災厄のもと、というか、ファムファタルだというのが、この作品でくっきり浮かび上がってくるような気がします。彼女のせいで、何人もの運命が狂ってしまいました。本編だけだったら、たまたまファントムに目をつけられ、彼に同情した美しい女性で終わったのかもしれませんけれどね。

ラミンとシエラ版もぜひ映像化してほしいなあ。シエラは本編でもファムファタル的なものを見せているように感じました。そこがまた良い、とわたしは思うのです。

映画「希望のちから」



希望のちから [DVD]

DVDで「希望のちから」を観ました。
乳ガン治療薬ハーセプチンの開発に取り組んだ、UCLA医療センターのスレイモン医師の実話にもとづいた作品です。

スレイモン医師はHer2陽性乳ガンの画期的治療薬ハーセプチンの開発に長年取り組んでいます。資金不足は常に悩みの種であり、とうとう、製薬会社から資金援助を打ち切られてしまいます。友人の尽力でレヴロンから巨額の資金提供を取りつけ、資金集めのパーティも成功しましたが、試験薬の権利は製薬会社がもっているため、治験をなかなか行うことができません。ようやくフェーズⅠ(第Ⅰ相試験)の実施が決定したというのに、今度はその指揮からはずされそうになります。それでもなんとかロサンゼルス地区の担当におさまることができ、治験が始まりました。

治験の対象となる患者は条件が厳しく設定されています。そのため、スレイモン医師は、以前、マウスでつくったワクチンの接種に協力してくれた患者を見捨てなければなりませんでした。また、治験に参加する患者は病気がかなり進行しているために、ワクチンの効果が間に合わず、亡くなっていく人もいました。さらに、ワクチンの効き目には個人差があるので、全員がフェーズⅡ(第Ⅱ相試験)に進めるわけではありません。フェーズⅡに進めないということは、もうワクチンを接種できないということです。スレイモン医師は、それを患者に伝えなければなりませんでした。

フェーズⅡは有望な結果をだして終了しましたが、それから1年半たっても、製薬会社はフェーズⅢ(第Ⅲ相試験)の開始を許可しません。そのあいだにも、多くの患者が亡くなっていきます。ようやくフェーズⅢが始まったのは、担当重役が異動になってからでした。この時点で、全米乳がん連合が治験に参加し、試験薬の人道的使用を製薬会社に認めさせます。スレイモン医師の長く苦しい開発の旅もようやくゴールを迎え、ハーセプチンは多くの女性を救うようになりました。

スレイモン医師の不屈の意志。彼を支える家族や友人。彼に生きる希望を託す患者たち。涙なしには見られません。ハリー・コニック・Jrが演じるデニス・スレイモン医師は実在の人物です。多額の資金を提供したレブロンの英断にも感動しました。



ハーセプチンHer‐2
―画期的乳がん治療薬ハーセプチンが誕生するまで
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初の自著です。おもに会社勤めをしながら、翻訳の仕事をしていた10年間について書いています。 あなたもやりたいと思うことをあきらめずにやってみませんか?
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