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Author:りかこ
月沢李歌子 翻訳家です





























































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音楽劇「夜と星と風の物語」〜「星の王子さま」より(2回目)

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2回目の観劇。パンフレットも入手し、少し情報を仕入れてから観る。

わかりにくい別役作品とはいいながらも、さすがに2回目となると「なるほど」と思えるところも多くなる。いや、いずれにしろ、頭がスローなのでどんな作品でも1回ではよくわからないわたしですが。

美しい作品だった。なにしろ舞台が美しい。夜空に光る星と無線から流れる飛行士(曽世)さんの声で、一気に砂漠の世界へと引き込まれる。恋人マリアンヌとけんか別れをした飛行士ピエールが砂漠に不時着する。彼が運んでいたのは、カサブランカのマリアンヌからダカールのピエールへ宛てた謝罪の手紙だった。恋人ピエールの事故を知ったマリアンヌは、砂漠へやって来て飛行士と出会う。飛行士が砂漠上の航路を飛ぶのは、両親が砂漠で死んだからだった。一方、ピエールの事故を聞いた両親も息子を捜しにやって来る。彼らは飛行士に出会ったあと、水がなくなって死んでしまう。

すべての人がつながっているのに、すべての人が他人である。異なる時空に並行して存在するはずの人々が、なぜかこの地球で出会ってしまったのだ。

この宇宙には、もしかすると無数の自分が存在し、同じような人々に出会い、同じような人生を送っているのかもしれない。しかし、わずかでも軸が異なれば、それは異なる自分であり、異なる人々であり、異なる人生なのだ。そう考えると、いま、こうして自分がここにいて、考え、経験することのひとつひとつが奇跡のように美しいことに思えてくる。

飛行士はいう。「最初から何も起こらなかったのかもしれない」

そう、ひとつ見方が異なれば、すべての事実が変わってくる。駅長がいうように、人々を結びつけるのは思い出だけなのだろう。翻ってこう考えることはできないだろうか。人々を結びつけることができるのは、未来に抱く夢だけだ、と。

毬谷友子さん演じる「星の王子さま」と池田有希子さん演じる「バラの花」のツンデレぶりが、とてもほほえましかった。


音楽劇「夜と星と風の物語」〜「星の王子さま」
(シアター1010 開館5周年公演)
作  別役実
演出 藤原新平
音楽 稲本響

2008年7月26日(土)〜 8月3日(日)
於 シアター1010


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初の自著です。おもに会社勤めをしながら、翻訳の仕事をしていた10年間について書いています。 あなたもやりたいと思うことをあきらめずにやってみませんか?
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