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Author:りかこ
月沢李歌子 翻訳家です



























































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Godparent

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先日行なわれたトーストマスターズの例会では、もうすぐお子さんが誕生するメンバーのために、名前を提案するという「余計なお世話」(by 総合論評者)なスピーチマラソンが特別企画として行なわれました。
メンバーのなかから名付け親(ゴッドファザー or ゴッドマザー)が生まれてしまうのでしょうか!? ドキドキです。

さて、Godfatherとか Godmotherという英語を聞くと、映画「ゴッドファーザー」の影響もあるのか、すぐに「名付け親」という訳語が浮かんできますが、実はわたしにとってこれは悩ましい単語のひとつです。

というのは、Godparentというのは単純に名前をつけるということではなさそうだからなんです。(実際は、名前もつけていないのかも)

エジンバラで英語を勉強していたときに、ランドレディが3人の甥っ子・姪っ子のうちのひとりを指して「あの子はわたしのGodsonだから、ついほかの子よりも可愛いと思ってしまうの」と言ったあと、「Godparentって知ってる?」とわたしに聞きました。
わたしは「もちろん」と答え、「名付け親」という訳語から「赤ちゃんに名前をつけた人でしょ?」と答えました。すると、ランドレディはきょとんとした顔に。そこで、わたしはゴッドファーザーのシーンを思い出し「洗礼式に立ち会って……」と話し出すと、「わたしたちが教会へ行くのはクリスマスのときだけよ」と笑われました。

彼女が説明するには、Godparentというのは、法律上のものではないものの、子どもの両親がそろって亡くなったり、なんらかの理由で子どもを育てられなくなったりしたときに、子どもを引き取って育てる役割を子どもの両親と約束している人なのだそうです。

帰国後、それを裏付ける資料を一生懸命探したのですがまったく見つからず、Godparentはわたしにとって悩ましい単語になってしまったままでした。

ところが、すこし前に、アメリカのドラマ「グレイズ・アナトミー」を見ていたときに、こんな会話がありました。

MEREDITH: You realize you’re about to be a Godmother?
CRISTINA: I’m Godmother? Okay, what do I have to do? Talk God to the fetus? Cause I’m not gonna do that.
MEREDITH: It means you take care of the kid if I die.
CRISTINA: Derek takes care of the kid if you die.
MEREDITH: If we die. If we die.
CRISTINA: Okay, so, if you and Derek are in a plane crash and you die the kid is mine?
MEREDITH: Yes

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(画像はwowowより勝手に拝借)

"if you and Derek are in a plane crash and you die the kid is mine" まさに求めていた裏付けです。
字幕には「後見人」とありました。法的な匂いがするのが少し気になりますが、「なるほど」と思いました。
英語学習者には、本当に好ましい環境になってきましたね。もしや、今なら、ネット検索すればわかるかも、と改めて思い立ち、調べてみると――

〝Today, the word godparent might not have explicitly religious overtones. The secular view of a godparent tends to be an individual chosen by the parents to take an interest in the child's upbringing and personal development."(Wikipediaより)

"to take an interest in the child's upbringing and personal development"という部分で、わたしの友人がわざわざフランスまでGodsonの誕生日を祝いに行ったのを思い出します。

日本語版ウィキペディアを見ると「代父母」(聖公会では「教父母」)とありました。どうしても宗教的な含みからは逃れられず、知り合いのGodparentたちに使うにはぴんとこないものがありますが、"God"と入っている以上は仕方がないのかもしれませんね。

いずれにしても、日本にはない慣習なので、訳語の選択が難しいのは変わりありません。今後も、受け入れられやすい「名付け親」と訳してしまう可能性はあります。

I' m nost so sure

FOXチャンネルで先日、最終回を迎えた「Glee Project」。
お気に入りの参加者が選出されて、シーズン3の放映開始をワクワク待ちながら、以前、録画したものをもう一度見直してはHDから消去してます。(年末に向けて余裕をつくらないとHDがいっぱいで……汗)

さて、今回拾ったのは、「I'm not so sure」。

学校一の美女クインが、実は、めちゃブサ子だったことがローレンに暴かれてしまいます。
絶望の淵に陥るクインですが、フィンは「ようやく本当のきみがわかった」みたいなことを言い、他の女生徒たちからは「励まされた」「親しみがわいた」と声をかけられ、迫り来るプロムクイーンの下馬評でもトップにあがりました。

以下はクインとローレンの会話です。

Quinn: I respect you. I had to get a nose job and go on a crazy diet to walk around this school like I own it and you just do it.

Lauren: I have to admit. I have considered going blonde.

Quinn: I'm not so sure. Red maybe.

相手が言ったことに対して「うーん、どうかな」というとき、「I'm not so sure」といって別の提案をする。
便利に使えそうですね。

このあと、ローレンが「それもいいかも」と答え、クインの肩に腕を回します。
美人で、計算高いけれど、レイチェル・ベリーのような才能に恵まれてはいないことを自覚しているクイン。
そんな彼女にちょっぴり同情してあげる気になれるエピソードでした。




Cobra Kai

心臓発作を起こしそうなほど忙しい毎日ですが、wowwowさんのおかげで、「ベストキッド」5作を一気に見てしまいました。
(忙しいときこそ余裕が大事!?)



1984年制作の「ベストキッド」1作目。(監督:ジョン・G・アヴィルドセン)
主役ダニエルを演じるのは「アウトサイダー」に出演したラルフ・マッチオ(「アウトサイダー」当時22歳。びっくり。)。童顔でかわいいですね。胸がすくようなラストでした。



「ベストキッド2」。(1986年制作 監督:ジョン・G・アヴィルドセン)
沖縄が舞台ですが、文化や時代考証がおかしいのはご愛敬?



「ベストキッド3/最後の挑戦」。(1989年制作 監督:ジョン・G・アヴィルドセン)
ラルフくんはだいぶ大人になって(28歳?)、顔も体も丸くなっています。



「ベストキッド4」(The Next Karate Kid 1994年制作 監督:クリストファー・ケイン)
なんと、新しいカラテ・キッドはヒラリー・スワンクでした。脚、長い!



「ベスト・キッド」リメイク版。(2010年制作 監督:ハラルド・ズワルト)
主役はウィル・スミスの息子ジェイデン・スミス。師はジャッキー・チェンが演じていました。教えるのは空手ではなく、カンフーと呼んでましたね。日本語タイトルを「カラテキッド」じゃなくて、「ベストキッド」にしておいてよかったというところでしょうか。
ストーリーは、ほぼオリジナルと同じ。だいぶ派手な作りになっていますが。

さて、今回、拾った表現は、「ベストキッド3」に出てくる「Cobra-Kai」です。
ダニエルとセンセイのミヤギ(ノリユキ・パット・モリタ)をやっつけて、「コブラ会道場」の再興を図ろうとする悪役3人組。
彼らが「コブラカーイ!」と声をあげる場面があります。

「コブラカーイ」はもちろん「コブラ会」なのですが、この音、なにかに似てますね。
そう、「オメガ・カイ(ΩΧ)」です。
フラタニティやソロリティと呼ばれるアメリカの大学のクラブには、ギリシア文字を使った名前がついています。
たぶん、だじゃれのようにその音を楽しんでいたのでしょう。
ならず者の3人が関係する道場ととエリート学生たちのクラブ名の組み合わせがおもしろいと思いました。

"I feel like Eloise!" (「Glee」)



シーズン1同様、シーズン2も意外とあっさり終わった「Glee」。
ラストエピソードで、ニューディレクションズのメンバーはナショナルズ(全国大会)に出場するためにニューヨークへやって来ました。
初めての大都会に一流ホテル。午前3時でもルームサービスでサンドイッチを頼めることに感激して、カートが言います。

"I feel like Eloise!"

エロイーズ! 児童文学や絵本が好きな方は知っていると思いますが、エロイーズとは女優のケイ・トンプソンによる絵本の主人公です。

エロイーズはプラザホテルの最上階に住んでいる超リッチな女の子(6歳)。キャリアウーマンの母親はパリにいるので、ナニーと一緒に暮らしています。
高級ホテルでわがままもいたずらもやりたい放題。本当に困ったちゃんなのですが、ママがそばにいない寂しさや、大きな心でエロイーズを見守るナニーのやさしさが感じられるとてもステキな絵本なのです。



日本では詩人の井上荒野さんが翻訳。メディアファクトリーから出版されています。



そうそう、映画化もされました。エキゾチックな国の王子さまが出てくるキュートなコメディでした。



ところで、「Glee」のシーズン3は制作されるのかな。先日、ツイートもしましたが、全米ツアーの映画化は決定しているようです。日本では9月23日公開。




「pet some rabbits」 ウサギをなでる

FOX Lifeで放映中の海外ドラマ「GREEK~ときめき★キャンパスライフ」で次のような表現に気づきました。

Hey, "Lennie", why don't you do me a favor and go pet some rabbits downstairs.

登場人物のひとりであるフラニーが、相手を見下しながら追っ払う場面で言った台詞です。
相手の男子学生が「なんのことだかわかんねえよ」というと、「高校をまともに卒業していたら、だれでもわかる(literary referenceの)はずよ」とフラニーは答えます。

この表現はどういう意味でしょうか。

調べてみたところ、これはジョン・スタインベック作「Of Mice and Men」の主人公レニーがウサギを飼うのが夢だったことからきているようです。レニーは知的障害をもつ大男の力持ち。それで、フラニーはわざわざ相手を〝レニー〟と呼んだのですね。

さて、このドラマはソロリティ、フラタニティといったクラブを中心に学生生活を描いています。「GREEK」というタイトルはこうしたクラブがファイベータカッパなど、ギリシア文字がつくことが多いからです。

そういえば、先日、学生さんがKindleのスクリーンセーバーを見て、「ジョン・スタインベックってだれ?」と言っていたなあ。「ジェームズ・ディーンって知らない?」と返しておきましたが……。








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初の自著です。おもに会社勤めをしながら、翻訳の仕事をしていた10年間について書いています。 あなたもやりたいと思うことをあきらめずにやってみませんか?
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